
芙蓉総合リース12月18日、アグリゲーターとして需給調整などのサービスを提供しているグローバルエンジニアリング(以下、「GL」)と連携し、系統用蓄電池事業に参画すると発表した。また、参画にあたり、芙蓉総合リースはGLの株式を取得し、持分法適用関連会社(20%以上の株式を取得)とした。
連携の一環として、芙蓉総合リースは系統用蓄電所を開発・保有し、GLはそれらをアグリゲートし、運用面を担当する。具体的には、蓄電池からの電力を卸電力市場、需給調整市場、容量市場で取引を行うという。
両社が共同で取り組む1号案件は、福岡県筑紫野市における「筑紫野天山蓄電所」(1.96MW/7.83MWh)のリチウムイオン電池を利用した蓄電所である。運転開始は2025年7月を予定しており、芙蓉総合リースにとって補助金を使わずに開発する初めての系統用蓄電所となる。
また、今回の連携とは別に芙蓉総合リースは2023年9月に、大和エナジー・インフラおよびアストマックスと北海道札幌市で「しんかわ系統用蓄電池発電所」(50MW/100MWh)を共同開発することを発表している。同蓄電所の運転開始予定は、2025年10月とされている。
また、芙蓉総合リースはこの他にも東京都との官民連携の系統用蓄電池ファンドに出資しており、系統用蓄電所への積極的な投資を行なっている。