経産省、2025年度FIP入札の計画案を公表、太陽光第24回入札の募集容量は79MWを提案

2025年1月21日
経産省は、太陽光第24回入札の募集容量を
第20回入札と比べて引き下げる考えである

経済産業省の専門家会合(調達価格等算定委員会)は1月17日、FIPの入札制度について2025年度の入札実施スケジュール、募集容量、上限価格などの計画案を公表した。

同計画案によると、2025年度は今年度と同様に、事業用太陽光のFIP入札(対象:250kW以上)を計4回実施する。入札の事業計画の受付開始は、2025年4月、2025年6月、2025年9月、2026年1月を予定している。2025年度も上限価格を事前に公表する方針である。

太陽光の募集容量については、前年度の第1回入札よりも引き下げる考えであることを提案した。直近の太陽光入札(第21回第22回)が低調で落札容量が募集容量を下回ったこと、また、FIT/FIP制度を利用せずに発電所を開発するケースが増えていることから、2025年度の第1回目となる「太陽光第24回入札」の募集容量を93MWから79MWに引き下げる考えである。2回目以降の募集容量は、前回の入札における入札容量を踏まえて、機動的に募集容量の見直しを行うという。

陸上風力、「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律」(再エネ海域利用法)に基づく区域の適用外である着床式洋上風力、バイオマスのFIP入札については、2025年9月に事業計画の受付を開始する予定である。

陸上風力のFIP入札(対象:50kW以上)については、上限価格を13円/kWh、募集容量を900MWとすることが提案された。前年度に引き続き、初回入札で入札容量が1.2GWを超える場合には、同年度内に追加入札を実施する考えである。追加入札を行う場合には、初回入札の非落札容量の40%を募集容量とし、上限価格は初回入札の加重平均落札価格又は2026年度入札の上限価格(12円/kWh)のいずれか高い額とすることが検討されている。

着床式洋上風力のFIP入札(対象:50kW以上)については、上限価格を事前非公表とし、募集容量は190MWとする予定である。また、バイオマスのFIP入札についても、上限価格を事前非公表とする考えである。募集容量については、一般木質バイオマス燃料を使った案件(対象:10MW以上)と液体燃料を使った案件(50kW以上)を合計して30MW募集し、それを超える入札があった場合には140MWを上限に募集容量を拡大するという。

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