第四北越FGとSustech、FIPへの移行+蓄電池併設事業で協業

2025年9月2日
両社はFIP移行と蓄電池併設の導入支援を行う

新潟を拠点とする第四北越フィナンシャルグループ(以下、「第四北越FG」)とSustechは8月28日、Sustechが開発したAI電力運用プラットフォーム「ELIC」の活用を通じて、FIT発電所のFIP移行および蓄電池併設の導入支援に関する協業を発表した。

第四北越FGは、新潟県内外のFIT発電所に対するFIP制度への移行ニーズの探索やSustechとの協働提案、ファイナンスの提案を行う。FIPへの移行支援および移行時の蓄電池導入、移行後のアグリゲーションはSustechが担当する予定。

第四北越FGはこれまでにも、Sustechが開発した脱炭素化支援プラットフォーム「CARBONIX」の取引先への導入を、累計で1,500社以上支援した実績を持つ。再エネ発電事業向けプロジェクトファイナンスも実施しており、2025年2月には自然電力とブルボンが締結したオフサイトPPAに関連する新潟県と山形県の太陽光発電所4ヵ所に対し、約10億円の融資を実施している。

Sustechは「ELIC」を活用したアグリゲーションサービスや「CARBONIX」の提供に加え、太陽光発電所系統用蓄電所の開発にも積極的に取り組んでいる。また、東急不動産と共同で、非FIT発電所を対象としたファンドを設立しており、投資期間である10年間において最大で1,500億円まで投資を行うことを掲げている。

今回の協業発表は、ソーラーフロンティアとFPSによる同様の発表の翌日に行われたもので、電力業界全体でこうした動きが加速している。U-POWER、パワーエックス、九州蓄電サービス(オムロンフィールドエンジニアリングと東京センチュリーの合弁会社)といったFIT発電所の保有事業者も、出力制御による影響を抑えて収益性を確保するための施策を積極的に展開している。

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