
(画像:原子力規制委員会)
ナラハ・サステックは、福島県楢葉町において系統用蓄電所(150MW)を開発する計画だと、6月11日付の日本経済新聞が報じた。同蓄電所の運転開始は2027年度以降の予定だ。
事業予定地は、2019年に廃止された東京電力ホールディングスの福島第二原子力発電所に隣接し、東日本大震災後には環境省によって災害廃棄物の仮設焼却施設やセメント固形化施設として使用されていた、「波倉仮置場」の跡地にあたるとみられる。
楢葉町は、同エリアを新産業創出の拠点「新産業団地・再エネパーク」と位置づけ、2024年5月に開発事業者を公募した。その結果、ナラハ・サステックが事業受託候補者に選定された。町は2025年6月13日に開催された「令和7年度第3回6月楢葉町議会定例会」において、蓄電所用地となる約16haの土地を購入する議案を提出し、全会一致で可決された。
ナラハ・サステックが開発する蓄電所は、東京電力パワーグリッドと東北電力ネットワークの両系統に接続する見通しだ。楢葉町によると、開発予定地は東北エリアに属しているものの、東京電力の原子力発電所に隣接する象徴的な地域における新産業団地の整備であることから、両エリアへの接続を計画している。
大規模蓄電所の開発では、一般的に系統接続の空き容量不足などによる制約を受けることが多いが、今回の事業地は廃炉作業中の原発跡地に隣接しており、系統接続における制約が少ない立地とされる。同様の事例として、関西電力は大阪府岬町の旧多奈川発電所跡地に蓄電所(99MW/396MWh)を2025年6月より着工しており、中国電力は山口県下松市の石油火力発電所であった旧下松発電所跡地に蓄電所(10MW/30MWh)を開発する計画を発表している。
なお、同事業においては、町が特に必要と認めた場合は、町が一部費用を負担する可能性もあるという。