
海帆は3月11日、連結子会社のKRエナジー1号が系統用蓄電所事業を開始したと発表した。海帆グループが保有する既設の太陽光発電所敷地内に蓄電所を設置し、未利用スペースを有効活用する。これにより、太陽光発電所による発電のほか、需給調整市場やスポット市場、容量市場などへの本格参入が可能となり、収益源の多様化が図れるとしている。
蓄電所のアグリゲーションは、どんぐり電力を中心に位置づける。海帆は2026年4月に同社株式の49%を取得する予定だ。一般送配電事業者との系統接続権の申請と協議、行政対応、許認可取得などはオークモントが担う。2026年4月末までに、KRエナジー1号が保有する330件の太陽光発電所のうち、すぐに設置スペースを確保できる100件の接続検討申込を行う予定。候補地の電力供給エリアは、関東35ヵ所、東北33ヵ所、中部17ヵ所、四国15ヵ所となっている。
100件の系統接続に係る総費用は2,000万円を見込む。蓄電所の設備容量は公表されていないが、用地規模と市場環境を踏まえると、1MW/4MWh~2MW/8MWhの範囲になるとみられる。第1号案件の稼働は2027年度以降を予定している。
今後、残りの230件についても接続検討申込を行い、一般送配電事業者からの回答を踏まえて、太陽光設備の敷地内移設なども検討しながら事業化を進めていく方針。
KRエナジーの親会社である海帆は2025年6月、鹿児島県霧島市で2027年6月の稼働を予定する蓄電所をTOFUから取得する契約を締結し、系統用蓄電所事業に参入した。太陽光発電所の敷地内に設置する蓄電所事業は、KRエナジー1号が当該土地の所有者であることから、同社が運営を担う。なお、同社が開発中または稼働中の330件の太陽光発電所は、アマゾンデータサービスジャパン向けのバーチャルPPA向けである。