
7月19日午後5時、洋上風力発電の第3ラウンドの公募が締め切られた。対象は、「青森県日本海南側」と「山形県遊佐町沖」の2海域で再エネ海域利用法に基づく促進区域に指定されている。公募の結果は、2024年12月に発表される予定。
入札価格を含む公募占用計画の受付は2024年1月19日に開始され、「青森県日本海南側」は促進区域1万375ヘクタールで、着床式の発電出力は600MWを見込んでいる。「山形県遊佐町沖」は促進区域4,100ヘクタールで、着床式の発電出力は450MWを見込んでいる。フィード・イン・プレミアム (FIP) の供給価格上限額は、いずれも18円/kWhに設定された。
再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電事業者の公募を担当する経済産業省と国土交通省は両海域の事業について、運転開始時期が2030年6月から2031年3月までの事業に対して評価点を加える基準を設けている。
今回の第3ラウンドは、2021年の第1ラウンドと2023年の第2ラウンドに続く入札であり、第1ラウンドと第2ラウンドは今回よりも規模の大きい入札であった。
第1ラウンドでは、「秋田県能代市・三種町・男鹿市沖」、「秋田県由利本荘市沖」、「千葉県銚子市沖」の3海域のプロジェクトで合計1.69GWを三菱商事が率いるコンソーシアムが全件落札した。第2ラウンドでは、「秋田県八峰町及び能代市沖」はJRE、「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖」はJERA、「新潟県村上市及び胎内市沖」は三井物産、「長崎県西海市江島沖」は住友商事がそれぞれ率いるコンソーシアムが選定された。対象の4海域の合計出力は、約180MWとなった。
FIP供給価格の加重平均は、第1ラウンドが13.39円/kWh、第2ラウンドが8.68円/kWhだった。