東京センチュリーとJFEエンジの20MW/79MWh蓄電所、パワーエックス製蓄電池を採用

2025年4月16日
同事業は、経済産業省の補助金の採択を受けて建設する
(画像:パワーエックス)

パワーエックスは4月8日、東京センチュリーJFEエンジニアリングが北海道芽室町で開発を進める系統用蓄電所(20.0MW/78.97MWh)向けにコンテナ型大型定置用蓄電池であるMega Power32基を受注したと発表した。蓄電所の運転開始は、2027年度下期を予定している。

同事業の開発計画は2025年3月に発表されており、東京センチュリーとJFEエンジニアリングが共同で設立したSPC(特定目的会社)J&TC北芽室蓄電が事業主体である。蓄電所の運用は、アーバンエナジーが担当する。

パワーエックスにとって、特別高圧の蓄電所向けの受注は今月2件目となる。1件目は、上組が兵庫県加西市で開発を進めている「加西メガパワー蓄電所」(13MW/54.84MWh) 向けである。

なお、パワーエックスの定置用蓄電池は、岡山県玉野市にある蓄電池モジュール工場で生産されている。この工場は、国内最大規模となる年間3.9GWhの生産能力を持っており、2024年から本格的な量産を開始した。

現在、国内では2MW/8MWh規模の蓄電所が主流となっているが、北海道では今後、洋上風力発電の拡大やデータセンター、半導体工場の新設計画が相次いでおり、それに伴って大規模蓄電所の需要が高まるとみられる。

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