東京ガスと四電、茨城県の34MW太陽光を共同取得、再エネ小売プラン活用に向けFIPへ移行

2025年7月9日
上片田発電所は2024年12月より稼働している
(画像:東京ガス)

東京ガスの完全子会社プロミネットパワー四国電力は7月1日、両社が折半出資するSPC(特別目的会社)シャイニーサンが、「茨城県古河市上片田発電所」(出力:34MW/DC、27MW/AC)で発電した電力をオフサイトPPAを通じて、東京ガスに供給を開始したと発表した。

同発電所は2024年12月に運転を開始しており、PPAの開始に向けてFITからFIPの移行手続きを行っていた。発電所の運営は、アール・エス・アセットマネジメントが担い、四国電力が運営支援を行う。東京ガスは、調達した電力と非化石証書を再エネに特化した小売プランで活用する方針だ。

経済産業省によると、同発電所は以前、DMM.com関連とみられるSPCのソーラーパーク2号が保有していたが、東京ガスと四国電力が共同取得した。2016年2月にFIT認定を受けており、当時の10kW以上太陽光のFIT価格は27円/kWhであった。

「エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律」(エネルギー供給構造高度化法)では、年間販売電力量5億kWh以上の小売電気事業者に対して、2030年度までに非化石電源比率を44%以上とする目標が定められている。今回のPPAは、この目標の達成に向けた東京ガスの取り組みの一環とみられる。

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