日本風力開発とNTTアノードエナジー、13MW豊畑放牧場風力の環境影響評価手続きを完了

2025年3月6日
日本風力開発は、昨年1月にインフロニア・ホールディングスに買収された(画像:日本風力開発)

日本風力開発NTTアノードエナジーの合弁会社である豊畑放牧場風力開発は2月28日、青森県上北郡で計画中の豊畑放牧場風力発電所に関する「環境影響評価書」を公表し、環境影響評価手続きを完了したことを発表した。

これにより、事業の実施が可能となり、2027年4月に着工し、2028年11月の完工を予定している。また、試運転期間を経て、2029年4月からの運転開始を見込んでいる。

豊畑放牧場風力開発は、2016年に環境影響評価の第一段階である「計画段階環境配慮書」を提出しており、2MW~3.3MWの風力タービン5基を設置し、最大出力16.5MWを想定していた。その後、「環境影響評価方法書」では設備の一部を見直し、2MW~3.6MWの風力タービン5基、最大出力は18MWに変更した。

そして今回公表した「環境影響評価書」によると、事業規模を縮小しており、4.2MWのVestas製風力タービン4基、合計出力は12.92MWとなることが決まった。また、発電所の稼働率は21.7%を想定している。

また、同地域には、日本風力開発が開発し、過半数の株式を保有している二又風力発電所(出力:51MW)やユーラス野辺地ウインドファーム(出力:50MW)をはじめとする12ヵ所の陸上風力発電所が稼働しているほか、複数の陸上・洋上風力発電所事業が開発中である。

日本風力開発は1999年に設立され、これまでに国内で開発した風力発電所は550MWにのぼる。これは2024年末時点での国内風力発電の累積導入量5.84GWの約10%に相当する。

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