日本蓄電池とサンヴィレッジが業務提携、愛知県で2MW/8MWh系統用蓄電所を運転開始

2025年5月12日
春日井市西尾蓄電所は両社による協業の第1号案件として位置付けられている(画像:日本蓄電池)

日本蓄電池とサンヴィレッジは5月7日、系統用蓄電所の開発に関する業務提携契約を締結したと発表した。2025年度末までに合計100MW/400MWhの開発を目指す。

これにあわせ、愛知県春日井市で建設を進めていた「春日井市西尾蓄電所」(2MW/8MWh)が同日付で運転を開始した。

同蓄電所には、Huawei製のコンテナ型蓄電池 LUNA2000-2.0MWHを4台設置。2024年11月に着工し、2025年4月24日に系統連系を完了した。

EPC(設計・調達・建設)はサンヴィレッジが担当し、デジタルグリッドがアグリゲーターとして卸電力市場、需給調整市場、容量市場で取引を行う。

日本蓄電池は2024年7月に設立。2025年末までに20ヵ所、2026年までに80ヵ所の系統用蓄電所の運転開始を目指している。

事業規模は明らかにしていないが、目標件数からは今回の2MW/8MWh規模と同等規模の高圧系統用蓄電所に注力しているとみられる。これは、大規模案件に比べて用地取得や系統接続の手続きが円滑に進めやすい点を踏まえた戦略と考えられる。

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