新出光、オンサイトPPAの累計導入量が40MWに到達、今後16MWを開発予定

2025年5月30日
エア・ウォーター物流とのオンサイトPPAにより、
累計40MWに到達した(画像:新出光)

新出光は5月27日、太陽光発電を活用したオンサイトPPAの導入量が累計で40MWに達したと発表した。

これは、千葉県千葉市にあるエア・ウォーター物流の「千葉低温センター」の屋上に新設した太陽光発電所(出力:347kW)の運転開始によるものだ。年間発電量は、404MWhを見込んでおり、同センターの使用電力量の約18%を賄う予定だ。契約期間は20年間となっている。

なお、運転開始の具体的な時期は公表されていない。

新出光は2025年4月末時点で、全国167ヵ所・合計41.9MWのオンサイトPPAを締結しており、これまでにイオン九州・九州旅客鉄道・住友ゴム工業・シチズンファインデバイスなどが導入。今後は、さらに47ヵ所・合計16.3MWの開発を予定している。

また、同社はFIT(固定価格買取制度)の太陽光発電所を、自社およびグループ会社の新出光ファシリティーズを通じて運営している。さらに、経済産業省の補助事業として、熊本県でレドックスフロー電池を採用した同社初の系統用蓄電所「長洲蓄電所」(1.99MW/8MWh)の開発も進めており、2026年11月の運転開始を予定している。

エネルギーの総合商社である新出光は、太陽光発電所の開発に加えて蓄電所事業にも参入し、事業領域の拡大を目指している。

電力市場に関わる最新のニュースをメールで毎週受け取りたい方は、ぜひエネハブのニュースレター(無料)にご登録ください。

その他の電力市場最新ニュース

月次レポート

電力市場&市場トラッカーのサンプル(過去号の完全版)をご希望の方は以下のフォームよりお知らせください。メールでお届けします。