
風力発電所などの工事を行なった実績がある
(画像出典:前田建設工業)
前田建設工業や石油資源開発(JAPEX)など4社が出資する大洲バイオマス発電は、8月1日、愛媛県大洲市に50MWの大洲バイオマス発電所の運転を開始した。
輸入木質ペレット100%を燃料とする同発電所の年間発電量は約350GWhを見込んでおり、約20万トンのペレットを使用する。発電した電力は、固定価格買取制度 (FIT) により24円/kWhで四国電力送配電が買い取る。
大洲バイオマス発電の出資比率は、前田建設が57.6%、JAPEXが35.0%、四国電力グループの四電ビジネスが6.4%、新光電装が1.0%となっており、同事業の実施は2022年3月24日に発表され、同年6月に着工した。
大洲バイオマス発電所がFIT認定を受けた2015年当時、木質バイオマス発電は24円/kWhの固定価格であったが、現在では10MW以上のバイオマス発電所は入札制度によりFIT価格が決定する仕組みへと変わっている。
2022年度と2023年度に行われた直近の入札については、いずれも入札はなかった。入札の供給価格上限額は非公表により実施され、開札後に公表することとされている。公表された結果によると2022年度の供給価格上限額は18.00円/kWh、2023年度は17.80円/kWhであった。2021年度に行われたバイオマス第4回入札では、51MWのプロジェクトが18.50円/kWhの供給価格で落札されている。