北陸電力、「富山新港火力発電所」LNG2号機の環境影響評価方法書を公表、2033年度運転開始予定

2025年8月28日
能登半島地震の影響で、石炭1号機の廃止は
2028年度まで再延期している(画像:北陸電力)

北陸電力は8月25日、富山県射水市の「富山新港火力発電所」に新設予定のLNG2号機(出力:600MW)について、環境影響評価方法書を公表した。

計画は2月に公表された計画段階環境配慮書と同様の内容で、出力や運転開始時期などに変更はない。4月にLNG2号機の建設を正式決定し、予定通り2028年度に準備工事を開始し、2029年度から本体工事を進め、2033年度の運転開始を予定している。

LNG 2号機は、LNG(液化天然ガス)を燃料とするコンバインドサイクル(GTCC)方式の発電設備である。同発電所では現状、石炭1号機・2号機(各出力:250MW)、石油・LNG併用の2号機(出力:500MW)、LNG1号機(出力:425MW)が運転中で、石油1号機(出力:240MW)は2020年から休止中である。これを2033年度以降は石油・LNG併用の2号機、LNG1号機と、新設するLNG2号機の3基体制にする計画だ。

石炭1号機は当初、2018年度に廃止を予定していたが、電力需給のひっ迫から延期が続き、2025年2月に再び2028年度まで廃止を延長した。2024年1月の能登半島地震による「七尾大田火力発電所」の長期停止や滋賀県発の再稼働遅れが要因だとしている。

北陸電力はLNG2号機を石炭1号機・2号機および石油1号機の代替として位置づけており、2033年度時点での発電容量は、休止中の石油1号機を除いた現在の1.42GWから、約1.52GWへとわずかに増加する見込みだ。

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