奈良県で9.98MWバイオマス発電所が完工、2025年4月に運転開始予定

2025年2月26日
TJグループホールディングスは、主に木質廃棄物処理事業
などを行う企業である(画像:NTTアノードエナジー)

TJグループホールディングスNTTアノードエナジーなどの関係各社は2月14日、奈良県生駒市に建設中のバイオマス発電所「北田原発電所」(出力:9.98MW)が完工したことを合同で発表した。

運転開始は2025年4月1日を予定しており、年間発電量は81GWhを見込んでいる。

同発電所は2022年に9.98MWのバイオマス発電所としてFIT(固定価格買取制度)認定を取得しているが、関係各社の発表によれば、発電量の約60%が非FIT電力として、地域新電力の「いこま市民パワー」を通じて生駒市内の施設に供給する予定だ。

発電の燃料には、近畿地域で発生する木質廃棄物や未利用木材を使用する。発電所の建設は、燃料受入設備と変電所を除き、西日本プラント工業建設が担当し、ボイラーには住友重機械工業製のものを採用した。

北田原発電所は、TJグループホールディングスの子会社であるBPSいこまが運営し、NTTアノードエナジー、長谷工コーポレーションとともに住友林業、東京センチュリーフォレストエナジー、モリショウ、大成ロテック、株式会社生駒が匿名組合を通じて出資している。

事業費約75億円のうち、約50億円は南都銀行がアレンジャー、三十三銀行がコ・アレンジャーを務めるシンジケートローンを通じて調達し、さらに日本政策金融公庫からも一部資金調達を行った。

北田原発電所は、TJグループホールディングスが運営する木質バイオマス発電所としては、2015年12月に稼働した「BPS大東竜馬発電所」 (出力:5MW) に続く2ヵ所目となる。

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