太陽光第25回FIP入札結果、47件・114.5MWが落札、平均価格は5.38円/kWh

2025年8月22日
太陽光第25回入札(2025年度第2回)では、
募集量を上回る入札があった

電力広域的運営推進機関(以下、「広域機関」)は8月22日、出力250kW以上の太陽光発電所を対象とする「太陽光第25回入札(2025年度第2回)」の結果を公表した。今回の入札では、計47件・合計容量114.5MW/ACが落札され、平均FIP価格は5.38円/kWhとなった。

募集容量115MWに対し、60件・202MW/ACの入札があり、2回連続で募集容量を上回る結果となった。それ以前は募集容量を下回る低調な入札が続いていたが、入札量が回復してきたことを示している。

最大規模の落札案件は、中国・トリナ・ソーラー関連のSPC(特別目的会社)シリウス・ソーラー・ジャパン55による太陽光発電所(出力:19.95MW/AC)で、FIP価格は6.50円/kWh。次いで、自然電力関連のSPCのSonnenblume第四発電所が手掛ける案件(出力:19.904MW/AC)がFIP価格3.90円/kWhで落札された。

さらに、苫小牧TJDソーラーと昆布森太陽光も、それぞれ10MW/AC超の案件を落札している。

このほかの落札案件はすべて高圧の太陽光発電所(出力:312.5kWAC~1.999MW/AC)である。なかでも、KASolarが最多の7件を落札し、また、Tekoma Energy関連のSolar Field 13およびベンチャー企業のエンブルーがそれぞれ6件ずつ落札した。

今回の入札では、FIP価格0.00円/kWhでの落札案件が8件・合計8.25MWにのぼった。対象には、みつばち101の3件および地域電力の1件が含まれ、いずれも前回の第24回入札(2025年度第1回)でもゼロ円入札により落札している。また、UNIVERGYやポルトガルのGreenvolt関連のSPCも同様にゼロ円で入札を行った。ゼロ円案件を除くと、落札価格は3.90円/kWh~7.89円/kWhの範囲に分布している。

落札した事業者は、2025年9月5日までに保証金を納付し、2026年3月23日までにFIP認定を取得することで、契約が正式に成立する。

また、今回の結果を受けて広域機関は、次回の第26回FIP入札(2025年度第3回)において、募集容量を162.62MW/ACへ引き上げる方針を示している。次回入札の事業計画の受付開始日は2025年9月24日が予定されている。

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