
電力広域的運営推進機関(OCCTO)は8月23日、太陽光第21回FIP入札の結果を公表した。本オークションの募集容量106.99MWのうち、落札されたのはわずか33.67MWであった。落札価格の加重平均は8.08円/kWhで、落札件数の合計は入札件数と同じ22件、落札事業者は合計12社となった。
入札を希望する事業者は、入札参加資格の審査のために事業計画の提出が求められ、合計27件の事業計画に対して入札の参加が認められたものの、実際の入札はそれよりも少ない22件であった。落札された供給価格は、最低落札価格の5.00円/kWhからオークションの上限である9.13円/kWhの間で落札された。
今回の入札では、大手デベロッパーに関連する特別目的会社4社が落札容量の約90%を占める結果となった。

シン・エナジーと尾幌ソーラーグレージング発電所は関連企業であり、それぞれで落札した容量を合わせると全体の落札容量の40.6%を占める。また、尾幌ソーラーグレージング発電所は、2023年度に行われた太陽光第18回FIP入札においても12MWの事業を9.19円/kWhで落札しており、メガソーラーの開発が続いている。
リニューアブル・ジャパンに関連する落札結果をみると、合計落札容量は8.60MWと全体の25.6%を占める。トリナ・ソーラー・ジャパン・エナジーの関連企業であるシリウス・ソーラー・ジャパン48とシリウス・ソーラー・ジャパン60は、合計落札容量4.37MWと全体の13.0%、地域電力は合計3.54MWと全体の10.50%を占める。
OCCTOは、太陽光第21回FIP入札の結果とともに、今年10月に事業計画の審査を予定している太陽光第22回FIP入札の募集容量を93MWとしたことも併せて公表した。