
(画像:太平電業)
プラント建設を手掛ける太平電業は9月5日、新潟県村上市で「村上バイオマス発電所」(出力:約2MW)を建設すると発表した。2026年3月頃に着工し、運転開始は2027年末頃になる予定。
本事業は、2024年に太平電業と新潟県村上市の間で締結された「持続可能な地域づくりに関する包括連携協定」に基づくものである。燃料には未利用木質バイオマスと一般木質バイオマスを使用し、年間発電量は約13GWhを見込む。発電所の運営は同社の完全子会社である村上グリーンパワーが担当し、発電設備への投資額は約30億円になる見通しだ。
同社は2019年10月にFIT制度のもと、広島県広島市で「西風新都バイオマス発電所」(出力:7.1MW)の運転を開始した。2022年6月には、CO2回収装置を導入し、排出されるCO2の一部を回収して構内の農業用ハウスで利活用する取り組みも行っている。
また、2025年7月末に運転開始した広島県の「福山バイオマス発電所」(出力:52.7MW)を保有する福山バイオマス発電所合同会社に12%出資している。なお、同発電事業の最大株主は中部電力で、出資比率は50%である。