
7月11日、大阪ガス、JFEエンジニアリング、みずほリースの100%子会社であるエムエル・パワー、九州製鋼の4社は、佐賀県武雄市に定格出力2MW/定格容量8MWhの蓄電所事業を行うことを発表した。昨年12月、4社の出資により武雄蓄電所合同会社が設立された。
同事業は、九州製鋼の佐賀工場内にある約600平方メートルの敷地にリチウムイオン電池を設置し、2025年度に運転を開始する予定である。
蓄電所から放電される電力は、電力卸売市場、需給調整市場、容量市場等で取引する。各社の主な役割は、次の通り。
- 大阪ガス:蓄電池の運用や電力市場での取引
- JFEエンジニアリング:オーナーズエンジニアリング業務
- エムエル・パワー:事業性評価および運営会社のサポート
- 九州製鋼:地権者である、清本鉄工(九州製鋼の親会社)および清本運輸(清本鉄工の子会社)との調整業務
昨年6月、大阪ガスは大型の系統用蓄電池を実運用する第一号案件として、伊藤忠と東京センチュリーと連携し、大阪府における蓄電所事業(定格出力11MW/定格容量23MWh)を2025年上期までに開発することを発表していた。したがって、本件が同社にとって2件目の蓄電所事業である。また、JFEエンジニアリングにとっても系統用蓄電池を活用した事業への出資参画は、今回が2件目である。