
バイオマス発電所である(画像:大阪ガス)
大阪ガス、エネウィル(旧JAG国際エナジー株式会社)、SMFLみらいパートナーズは8月21日、3社が共同出資する和歌山御坊バイオマス発電が「和歌山御坊バイオマス発電所」(出力:50MW)の運転を開始したと発表した。2022年の建設決定時の計画より、約1ヵ月早い運転開始となった。
同発電所は、和歌山県御坊市の日高港工業団地内にある県有地および市有地約7haに建設された。燃料には、輸入木質ペレットとパーム椰子殻(PKS)を使用する。
EPC(設計・調達・建設)は東洋エンジニアリングが、建設中のOE(オーナーズエンジニアリング)は関西電力が担当した。運転開始後のOEは、大阪ガスの完全子会社であるDaigasガスアンドパワーソリューションが行う。本事業は、2016年度にFIT認定を受けており、当時の木質バイオマス発電事業のFIT価格は24円/kWh(20年間)であった。
和歌山御坊バイオマス発電には、大阪ガス(出資比率:35%)、エネウィル(同35%)、SMFLみらいパートナーズ(同30%)がそれぞれ出資している。
Daigasグループにとって、本件はバイオマス専焼発電事業への参画として8件目となる。関西エリアでは「松阪木質バイオマス発電所」(出力:1.99MW)、「広畑バイオマス発電所」(出力:75MW)に続く3件目となり、これにより出資参画が決定していたすべての発電所が稼働済みとなった。同グループが保有する稼働中の発電所は、2MWが1基、50MWが4基、75MWが3基で、合計出力は452MWに上る。
なお、大阪ガスとエネウィルは、丸紅クリーンパワーと3社で出資する愛知田原バイオマス発電(SPC)を通じて、2024年11月にも「愛知田原バイオマス発電所」 (出力:75MW)の運転を開始している。

 
								 
								 
								 
								 
								 
								 
								 
								 
								