
(画像:テス・エンジニアリング)
大王海運グループは、愛媛県と千葉県における屋上設置型太陽光発電所2件のEPC(設計・調達・建設)を、テス・エンジニアリングに発注した。本件は、同社の親会社であるテスホールディングスが、3月12日に発表した。
1件目は大王海運グループが保有する愛媛県四国中央市の金子臨海4号倉庫に、約3.2MWの太陽光発電設備を2026年2月に設置した。年間発電量は約3.5GWhを見込んでいる。2件目は、同グループ傘下である川崎紙運輸の千葉県千葉市の倉庫に、約1.4MWの太陽光発電設備を2027年1月に納入する。年間発電量は約1.7GWh。いずれもCanadian Solar製の太陽光パネルを設置し、FIP制度のもとで運用する。
屋上設置型太陽光は入札対象とならないFIP制度を活用できる。また、地上設置型と比べてFIT/FIP価格が初期段階で高目に設定されている。経済産業省が2025年10月に開始した「初期投資支援スキーム」では、10kW以上の太陽光設備に対し、最初の5年間は19円/kWh、その後の15年間は8.3円/kWhの固定価格を設定することで、事業者が早期に投資回収できる仕組みとなっている。この価格は少なくとも2027年度まで維持される見込みだ。
アグリゲーターは東芝エネルギーシステムズが担当し、大王海運グループに対してすでに終了している250kW以上の太陽光向けFIT制度と同様の固定価格を支払う「擬似FIT」スキームで運用する。売電収入とFIPプレミアムを固定価格の支払いに置き換える形となる。
今回のスキームによる運用実績を持つ東芝エネルギーシステムズとテスホールディングスが大王海運グループに共同で提案したことにより、実現した。本案件は、倉庫など屋根面積が比較的大きい一方、自家消費電力が小さい施設における、太陽光発電設備の導入事例となる。