大和ハウス、福岡で1.9MW/9.8MWh系統用蓄電所を開発、2026年7月運転開始へ

2025年8月19日
同蓄電所には、パワーエックス製の蓄電池が
設置される(画像:パワーエックス)

大和ハウス工業(以下、「大和ハウス」)は8月18日、「DREAM Storage Battery 福岡鞍手系統用蓄電所」(1.9MW/9.8MWh)の建設を開始したと発表した。運転開始は2026年7月を予定しており、同社にとっては初の蓄電所事業への参入となる。

この事業は、経済産業省の2024年度「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」に採択されており、約1.4億円の交付を受けて実施される。

建設地は、福岡県鞍手町にある大和ハウス九州工場内のテニスコート跡地で、敷地面積は約530㎡。大和ハウスがEPC(設計・調達・建設)を自社で担当し、パワーエックス製のコンテナ型定置用蓄電池「Mega Power 2700A」を4基設置する。

同蓄電所では、蓄電所事業の実用化を見据えた実証実験を実施する予定で、建設から運用までを一貫して行う体制を構築する。また、コスト構造や採算性、運用方法など、事業性の検証を行う。

なお、日本経済新聞によると、大和ハウスは同事業のほかに、自社施設以外での蓄電所建設に向けた複数の候補地も検討していると報じている。大和ハウスおよびその完全子会社である大和エネルギーは、FIT制度やPPAを活用し、太陽光・風力発電所の開発・運営を推進している。また、東京ガスSonnedixをはじめとする、第三者が保有する発電所に対して、EPC業務も手掛けている。

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