
(画像:四国電力)
四国電力の完全子会社であるよんでん太陽光は2月18日、愛媛県西条市において1.99MWの「照井池・大明神池水上太陽光発電所」の建設を開始したと発表した。
発電所は、隣接する二つのため池に建設し、2025年度中に運転を開始する予定である。年間発電電力量は約2.65GWh。メガソーラービジネスによると、発電する電力は四国電力に売電するとのこと。
太陽光パネルは、リープトンエナジー製、PCS(パワー・コンディショナー)はファーウェイ製、フロートはキョーラク製を採用した。
四国電力グループにとって、照井池・大明神池水上太陽光発電所は5件目の水上太陽光発電所となる。
同社は、香川県において水上太陽光発電所を3ヵ所運転しており、2022年7月に「長谷池水上太陽光発電所」(出力:750kW)、2024年9月には隣接するため池2ヵ所に「羽間上池水上太陽光発電所」(出力:1.99MW)と「羽間中池水上太陽光発電所」(出力:200kW)の運転を開始した。また、現在は香川県高松市で「谷池水上太陽光発電所」(出力:1.5MW)を建設中である。
日本の地形上、太陽光発電所の適地は不足しており、企業は水上太陽光発電や営農型太陽光発電などの可能性について模索している。その一例として、昨年末にはSMFLみらいパートナーズと自然電力が共同で15.8MWの水上太陽光発電所を取得した。運営のノウハウを獲得することで、水上太陽光発電所事業のさらなる拡大を目指していくという。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、日本のため池を含む水上空間において太陽光発電所を設置できる面積は448km2あり、水上太陽光発電の導入ポテンシャルは39GWと推計され、これは、耕作地に次ぐ2番目の規模だという。