
北陸電力は3月24日、福井県坂井市の出力250MWの石油火力「福井火力発電所」三国1号機を、2028年3月31日までに廃止することを決定したと発表した。
三国1号機は、運転開始後47年が経過し設備が老朽化していた。加えて、燃料調達環境の悪化を理由に廃止の判断に至った。これに伴い、約85億円の特別損失を計上する見込みである。
同機は1978年9月に、三国共同火力発電所として運転を開始。かつては北陸電力と古河アルミニウム工業(現・UACJの前身)が共同保有していた。その後、2004年に北陸電力が全株式を取得し、福井火力発電所に統合された。なお、統合前には福井火力発電所で1973年に運転を開始した1号機が稼働していたが、同年に廃止されている。
近年、発電コストの高さや環境負荷の観点から、石油火力を燃料とした発電所の廃止やLNG火力への転換が進んでいる。北陸電力は「富山新港火力発電所」で既設の石油および石炭ユニットのリプレースとして、LNG火力を建設する計画を進めている。
同社は2025年3月末時点で、石炭火力とLNG火力を中心とする5ヵ所の火力発電所を保有している。