
北陸電力は4月28日、富山県射水市で計画中の「富山新港火力発電所」LNG2号機(出力:600MW)の建設計画を正式に決定し、事前調査および設備設計に着手すると発表した。
これにより富山新港火力発電所は、老朽化や環境負荷を軽減する観点から、廃止を一時的に再延期した「石炭1号機」、「石炭2号機」、休止中の「石油1号機」を将来的に廃止する。そして、2033年度以降は石油・LNG併用の「2号機」、「LNG1号機」に加え、新設の「LNG2号機」の3ユニット体制へと移行する計画である。
北陸電力は2025年2月にLNG2号機の建設に関して「計画段階環境配慮書」を公表しており、環境影響評価手続きは2028年度までに完了する見通しである。その後、準備工事を経て2029年度に着工、2033年度の運転開始を目指す。今後は地質調査や基礎・建物の詳細設計を進めるとともに、引き続き、地域住民や関係者の理解と協力を得ながら計画を推進するとしている。
また同社は、将来的な燃料転換にも言及しており、水素やアンモニアなどの環境負荷の少ない燃料の活用や、CCUS(CO2回収・貯留・利用)技術の導入も視野に入れている。
現在、同発電所では、4つのユニットが稼働している。石炭1号機(出力:250MW)、石炭2号機(出力:250MW)、石油・LNG併用の2号機(出力:500MW)、LNG1号機(出力:425MW)である。新設するLNG2号機により、2033年度時点での発電容量は、休止中の石油1号機を除いた現在の1.42GWから、約1.52GWへとわずかに増加する見込みだ。