北海道ガス、上士幌町で2MW太陽光を運転開始、地域新電力に年間4.4GWh供給へ

2025年10月16日
新たな電源創出により地域の電力供給の安定化を図る
(画像:北海道ガス)

北海道ガスは10月3日、北海道上士幌町と官民協働で建設を進めてきた「上士幌太陽光発電所」(出力:2MW/AC)を10月1日に運転開始したと発表した。発電した電力は、地域新電力のkarchを通じて、「かみしほろ電力」として町内に供給される。

本件は、2022年に上士幌町が環境省の「脱炭素先行地域」に選定された際の重点プロジェクトの一つで、交付金を活用し、上士幌町が保有する6haの遊休地に建設された。メガソーラービジネスプラス(10月7日付)によるとパネル出力は3.96MW/DCで、地面や雪からの反射光を利用できる両面パネルで出力を約6%向上させているという。

想定年間発電量は4.4GWhとなる見込みで、上士幌町2,581世帯(2025年3月時点)の54%に相当する。

北海道ガスと上士幌町は2017年9月、上士幌町農業協同組合、上士幌町資源循環センター、ドリームヒルなど5者で「エネルギー地産地消のまちづくりに関する連携協定」を締結。その後、2018年5月には、上士幌町が59.5%出資するkarchを設立。karchは、上士幌町資源循環センターが運営する牛ふん尿を利用した畜産バイオガス発電の電力を北海道ガスから調達し、町内に供給するなどエネルギーの地産地消を推進している。

上士幌町は今回の取り組みを通して、道内他地域への展開をも見据えた「持続可能な地域エネルギーモデル」の構築に取り組んでいく方針だ。

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