
蓄電池システムを受注している(画像:Sungrow Japan)
中国Sungrowの日本法人であるSungrow Japanは6月10日、北海道札幌市で計画されている系統用蓄電所2ヵ所(50.0MW/175.5MWh)において、自社製の蓄電池システム「PowerTitan 2.0」シリーズが採用されたと発表した。
EPC(設計・調達・建設)を担当する東芝エネルギーシステムズから受注したもので、両蓄電所は2028年4月の運転開始を予定している。
対象の蓄電所は、「SGET札幌1蓄電所」および「SGET札幌2蓄電所」で、それぞれの事業に対してSPCを設立している。出資者は、スパークス・グループ、関西電力、JA三井リースの3社で、両蓄電所とも補助金を活用せずに実施する方針だ。
Sungrowは1997年に中国で創業し、太陽光発電用インバーターおよび蓄電池システムで世界的に高いシェアを持つ。日本法人は2014年に設立され、国内においても太陽光発電所や蓄電所向けに設備を納入してきた。2025年1〜5月にかけて、日本国内で累計1.2GWhの蓄電池システムを受注しており、導入実績を急速に拡大している。
また、同社は2025年2月にはサンヴィレッジと蓄電池システムの調達に関する基本合意書を締結。サンヴィレッジの自社およびEPCを受託する案件向けに、約500MWhの蓄電池を調達する計画だ。なお、具体的な納入スケジュールについては現時点では明らかになっていない。