
深刻な課題を抱えている
バイオマス発電も手掛ける前田建設工業とRSアセットアドバイザーズは2月25日、青森県三戸郡に「青森三戸郡蓄電所」(出力:1.97MW/8MWh)を共同開発すると発表した。同蓄電所は、2026年8月の運転開始を予定している。
それぞれの持株会社であるRSホールディングスとインフロニア・ホールディングスは昨年9月に系統用蓄電所事業での提携契約を結んでおり、青森三戸郡蓄電所はその第1号案件となる。
前田建設工業は、蓄電所のEPC(設計・調達・建設)を担当し、蓄電池メーカーやアグリゲーターの選定、さらにメンテナンス業務の受託検討など技術面や運営面に関する戦略の策定を行う。一方、RSアセットアドバイザーズは、土地の選定や取得交渉、電力系統の確保、事業計画の作成など、開発および事務業務全般を担う。
両社は、今回の青森三戸郡蓄電所に加え、今後も高圧案件や2MW以上の特別高圧の蓄電所についても並行して開発を進めていく計画だ。
この案件は、前田建設工業にとって初めての蓄電所事業への参入となる。また、RSホールディングスがインフロニア・ホールディングスとの提携を発表した数ヶ月後の昨年12月に、RSアセットアドバイザーズは三菱HCキャピタルエナジーと系統用蓄電所事業で提携したことから、RSホールディングスが系統用蓄電所事業に対して高い関心を寄せていることを示している。