九州電力、「新小倉発電所」6号機の環境影響評価準備書を公表、GTCCを導入予定

2025年4月2日
新小倉発電所では現在、600MWの蒸気タービン2基を運転している(画像:九州電力)

九州電力は3月28日、福岡県北九州市にある火力発電所の「新小倉発電所」6号機のリプレース(建て替え)工事に向けた「環境影響評価準備書」を公表した。

同文書によると、九州電力は、新小倉発電所の既設の蒸気タービン(3号機および5号機、各出力:600MW)を、高効率LNGコンバインドサイクル(GTCC)方式を採用した6号機(600MWx2基)に建て替える計画だ。

6号機の建設は2027年度に着工予定で、旧1・2号機の跡地に建設する。6号機の1基目は2030年度に運転を開始し、2基目は2031年度の運転開始を見込んでいる。

新小倉発電所は、1961年に石炭火力発電所として1号機の運転を開始し、2号機は1962年に運転を開始した。その後、1号機・2号機は石炭から石油、さらにLNGへと燃料を転換し、2004年には老朽化により廃止した。3号機は1978年、4号機は1979年、5号機は1983年に運転を開始し、4号機は老朽化に伴い、2022年に廃止した。

現在、国内では脱炭素化の進展に伴い、旧一般電気事業者をはじめとする発電事業者は石炭や石油火力から、より効率的なLNG火力への移行を進めている。将来的には、九州電力は新小倉発電所にCCS(二酸化炭素回収・貯留)設備を導入する予定だ。

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