丸紅新電力とコシダカ、関東・関西エリア間値差を活用する20年間のPPAを締結

2025年8月18日
コシダカは、これまでに複数のPPAを締結している
(画像:コシダカ)

丸紅新電力とカラオケチェーンを運営するコシダカは先月、関東・関西エリア間値差を活用することを目的とした20年間のPPAを締結したと発表した。2025年8月から電力供給が開始されたとみられる。

本PPAでは、関東エリアにある太陽光発電所(出力:300kW/AC)で発電する電力を丸紅新電力が卸電力市場を通じて売電する。その売電量と同等の電力量を同市場の関西エリアから調達し、「カラオケまねきねこ」の6店舗に供給する仕組みである。

関東エリアの卸電力価格は、一般的に関西エリアよりも高くなる傾向がある。このため、丸紅新電力はエリア間値差を活用した裁定取引(アービトラージ)による収益を見込み、その利益を活かしてより有利なPPAの条件を提示しているとされる。一方のコシダカにとっては、エリア内での再エネ調達よりもコストを抑えられる可能性がある。

なお、PPAで賄えない電力の不足分についても、丸紅新電力が供給を行う。

コシダカはこれまでにも複数のPPAを締結している。具体的には、四国・九州エリアの15店舗向けにNTTアノードエナジーと、中国エリアの11店舗向けにパワーエックスと、そして中部エリアの21店舗向けに中部電力グループとそれぞれ契約を結んでいる。

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