
立地する(画像:中部電力)
中部電力は6月11日、愛知県田原市において「あつみ第二風力発電所」(出力:21MW)の建設工事を開始したと発表した。運転開始は2027年11月を予定している。
あつみ第二風力発電所は、同社が単独で保有する陸上風力発電所としては3ヵ所目であり、出力4.2MWの風力タービンを5基設置する計画だ。年間発電量は約51.5GWh。2020年度にFIT認定を受けており、FIT価格は18円/kWhで20年間売電する。
環境影響評価手続きは2025年1月に完了し、同年3月には建設に向けた実施計画が正式に決まった。
中部電力はこれまでに、同じく愛知県田原市にあるJERAの「渥美火力発電所」(出力:1.4GW)敷地内に建設した「あつみ風力発電所」(出力:7.4MW)を2023年に稼働しており、また、2010年から2011年にかけては静岡県御前崎市に「御前崎風力発電所」(出力:22MW)の運転を開始した。
また、他社との共同出資により、陸上風力発電所の運転にも携わっている。その一例として、Looop(出資比率:51%)と共同で出資する北海道豊富町の「ウィンドファーム豊富」(出力:30MW)が2024年3月に運転を開始した。
中部電力は、2030年頃までに再エネ導入量を2017年度末比で3.2GW以上に拡大する目標を掲げており、陸上風力のみならず、バイオマスや水力などの再エネ電源の開発にも積極的に取り組んでいる。