
(出典画像:三菱UFJフィナンシャル・グループ)
三菱UFJ銀行は8月30日、東京商品取引所 (TOCOM)の電力先物取引市場に参入することを発表した。今年10月より取引受託と清算受託を始める。
TOCOMを運営する日本取引所グループ (JPX) によると、三菱UFJ銀行は9月6日にも電力先物市場等における受託取引参加者資格を取得する予定であり、それにより「TOCOMの電力先物等の取引について、国内外の投資家の注文を受託から清算までサービスを提供できる」。また、エネルギー先物等清算資格の取得についても日本証券クリアリング機構 (JSCC) から8月30日付で承認されている。
三菱UFJ銀行の関浩之取締役専務執行役員は、「MUFG の信用力を活かし、電力先物取引の取引受託・清算受託を実施することにより、電力先物市場の取引量の増加を通じて電力取引市場全体における価格ヘッジ機能の向上に貢献することを展望している」と述べた。
また、TOCOMの代表取締役社長の石崎隆氏は「商品先物市場への国内大手銀行の受託取引参加者としての参加は戦後初になる。同行は、2019年の日本取引所グループと東京商品取引所の経営統合以来、最初の新たな受託取引参加者でもある。同行の加入が電力先物取引市場等への更なる流動性の拡大や投資者の利便性の向上に繋がるものとして、大きな期待をしている」とコメントした。