三菱UFJ銀行など、ユーラス伊達ウインドファームの融資契約変更に合意、市場連動型のFIP収入へ移行

2025年5月5日
三菱UFJ銀行など計4行は、ユーラス伊達ウインドファームの
融資契約の変更を認めた(画像:ユーラスエナジー)

ユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジー」)は4月30日、北海道伊達市で運転中の「ユーラス伊達ウインドファーム」(出力:10MW)について、FIT(固定価格買取制度)からFIP(フィード・イン・プレミアム)への移行に伴い、既存の融資契約を変更することで金融機関と合意したと発表した。

対象となるのは、三菱UFJ銀行を含む計4行と締結済みの金銭消費賃貸契約。FIPの活用により、事業収入が卸電力市場価格に連動することから、プロジェクトファイナンス契約も市場連動型モデルに変更する。

ユーラス伊達ウインドファームは2011年11月に運転を開始し、これまでFITに基づいて売電してきたが、2024年3月よりFIPに移行。以降は、同社グループの小売電気事業者であるユーラスグリーンエナジーに対し、電力供給を行っている。今回の契約変更により、2025年5月1日からは市場連動型の卸売価格にてユーラスグリーンエナジーに電力を供給。

今回の契約の見直しは、金融機関がFITやコーポレートPPAといった長期固定価格契約から、よりボラティリティの高い市場連動型のFIPを収益基盤とするプロジェクトファイナンスへの変更を認めた、国内でも例の少ない事例である。

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