
三菱重工業とデンマークの投資会社であるコペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ(以下、CIP)が共同で設立した北海道洋上風力開発が、2025年12月12日付で総社員の同意により解散していたことが、登記記録により明らかになった。
同社は、三菱重工業とCIPの関連会社シーアイ・スリー・ホッカイドウ・ピーエスによる出資比率50:50の合弁会社だ。2019年に「シーアイ北海道」として設立され、2020年11月に三菱重工業の参画を受けて現社名に変更された。
環境省のデータベースによると、同社が環境影響評価の審査中であった3案件は、2026年1月20日付でシー・アイ・ファイブ・ジャパン・コー・エーへ移管された。これについて三菱重工業はエネハブへの書面回答で事業移管を認めたものの、詳細なコメントは控えた。CIPは本件について取材時点ではコメントしていない。
登記記録によれば、北海道洋上風力開発の会社経営を担う特定の社員である業務執行社員は、三菱重工業とシー・アイ・ファイブ・コーポレーティフ・ユー・エーであった。一方、移管先においては、CIPの5番目の旗艦ファンド「CI Energy Transition Fund V」に関連する法人である後者が単独の業務執行社員となっている。
移管された案件には、最大出力1,500MWの「北海道檜山沖洋上風力発電事業」が含まれる。同案件は、政府が指定した洋上風力発電の「促進区域」の一つである。さらに、最大出力585MWの「(仮称)島牧村沖洋上風力発電事業」および最大出力1,000MWの「(仮称)石狩湾洋上風力発電事業」も計画中であり、これらは将来の促進区域候補となる「有望区域」に整理されている。
なお、三菱重工業はCIPとの提携とは別に、デンマークの風力発電機メーカーVestasとの間で、2021年に出資比率70:30の合弁会社「MHIベスタスジャパン」を設立した。国内でVestas製風車の販売・技術サポートを行っている。両社は2020年まで「MHI ヴェスタスオフショアウィンド」を共同運営していたが、同社は現在Vestasに統合されている。
さらに三菱重工業は2026年2月、国内の陸上風力発電設備に関するエンジニアリングとO&M(運転・保守)事業を、電源開発へ譲渡する契約を締結した。譲渡の完了は同年4月1日を予定している。