
三菱総合研究所(以下、MRI)は2月2日、蓄電池の最適運用計画を策定するサービス「MERSOL Operations」の提供を、九電みらいエナジーが運用する系統用蓄電池向けに開始したと発表した。
同サービスは、MRI独自の予測・最適化アルゴリズムを活用し、スポット市場、時間前市場、需給調整市場などの電力価格を予測する。その上で、最適な充放電計画および入札計画をリアルタイムで提供することが可能だ。蓄電所の需給管理を高度化し、収益性の向上と運用負荷の軽減を支援するもので、九電みらいエナジーが受託する蓄電所の業務の一部を支援する。
需給調整市場における一部商品の入札上限価格の見直しをはじめとする制度変更が進むことで、系統用蓄電池事業者の収益環境は今後ますます変化する。こうした中、運用の最適化は蓄電池事業の継続性を左右する重要な要素となっている。
本サービスに先立ち、MRIは2022年11月から、分散型エネルギーリソースの最適運用を支援するサービス「MERSOL」の運用を開始した。具体的には、定置用蓄電池、電気自動車、自家発電などの中小規模・分散型のエネルギー設備を複数同時に取り扱い、最も収益性の高まる運用パターンを割り出すものだ。
同社はこれに続き2024年4月に、蓄電池の最適運用計画を策定支援するサービスMERSOL Operationsを開発。これまでの取り組み範囲を拡大し、分散型エネルギーリソースを運用する事業者である発電事業者、小売電気事業者、アグリゲーターなどに向けたサービスの提供を開始した。今回の九電みらいエナジーに向けたサービスは、その一環である。
九電みらいエナジーは、九電グループの再エネ発電事業を集約し、2014年に設立された。九州エリアは出力制御量の多いエリアであることから、同社は蓄電所の運用受託も手掛けている。2025年1月にはNECキャピタルソリューションのグループ会社が運営する「RED大牟田蓄電所」の需給運用を担うことが発表されている。