
(画像:パワーエックス)
パワーエックスは8月7日、香川県に本社を置く三栄産業が、熊本県熊本市で系統用蓄電所「(仮称)植木町蓄電所」(出力:2.0MW/8.2MWh)の開発を計画していると発表した。
運転開始は2026年春を予定しており、三栄産業にとっては初の系統用蓄電所事業への参入となる。
同蓄電所では、三栄産業がEPC(設計・調達・建設)を担当し、エンブルーが技術支援およびコンサルティングを提供する。また、蓄電システムはパワーエックス製の「Mega Power 2700A」を3基設置する。
三栄産業は、法人向け太陽光発電設備の開発を展開しており、需要家の施設における第三者所有型やPPAによる太陽光発電所の導入にも注力している。これまでに1,000件超の施工実績があり、総発電容量は約165MWに達している。
一方、パワーエックスは2021年の設立以降、国内の蓄電所向けに蓄電池の主要サプライヤーとして実績を重ねてきた。特に、2MW/8MWh規模の高圧案件を主力としてきたが、近年は特別高圧案件への採用も進んでいる。
その一例として、バンプージャパンが福島県と宮崎県で開発中の蓄電所2ヵ所(各26MW/110MWh)や、東京センチュリーおよびJFEエンジニアリングが北海道で開発中の蓄電所(20MW/79MWh)においても、パワーエックス製の蓄電池が採用される。