
(画像:ヴィーナ・エナジー)
Vena Energyの日本法人ヴィーナ・エナジー・ジャパン(以下、「ヴィーナ・エナジー」)は9月26日、同社の子会社である日本風力エネルギーが出資するSPC(特別目的会社)が、長崎県西海市において「中浦風力発電所」(連系出力:7.5MW)の運転を開始したと発表した。
同発電所は、出力4.2MWの風力タービン2基で構成されており、系統接続に関する制約により、連系出力には上限が設けられている。2016年度にFIT価格(陸上風力20kW以上)22円/kWhで認定を取得しており、買取期間は20年間となっている。
同発電所は、ヴィーナ・エナジーにとって、国内で初めて開発からEPC(設計・調達・建設)、そしてO&M(運用・保守)までを自社グループで一貫して手掛けた陸上風力発電所である。EPC業務は、グループ会社のヴィーナ・エナジー・エンジニアリングが担当し、建設工事は地元企業である一番建設などが担った。
西海市の瀬川市長は、本案件について「本市が策定したゾーニング計画の事業推進エリアで初めて商用運転を行うものであり、地域の環境保全と活性化を同時に実現するものであります」と述べている。
ヴィーナ・エナジーはこれまでに、2021年に熊本県で「苓北風力発電所」(出力:7.5MW)、2022年に青森県で「中里風力発電所」(出力:36MW)をそれぞれ稼働しており、中浦風力発電所は国内で3ヵ所目の風力発電所となる。また、2025年7月には「(仮称)島根県浜田市風力発電事業」(出力:50MW)の環境影響評価手続きを完了した。その翌月には、稼働中・建設中・契約済みの国内案件の累計発電容量が2.4GWに達したと発表している。