レスター、12月に系統用蓄電所事業に参入、電力運用サービス事業の基盤構築を図る

2025年9月3日
同社は電力運用を子会社が担える体制を整備していく
(画像:レスター)

太陽光発電を中心とした再エネビジネスを展開しているレスターは8月29日、同社初の系統用蓄電所(2MW/8MWh)を埼玉県秩父郡長瀞町に建設中であると発表した。運転開始は2025年12月で、卸電力市場、需給調整市場、容量市場での運用を行う予定。

蓄電所には、Huawei製LUNA2000-2.0MWHコンテナ型蓄電池4台を設置し、EPC(設計・調達・建設)はサンヴィレッジが、運転開始後のアグリゲーションはデジタルグリッドが担当する。

今後は、同社の子会社であり電力小売および発電事業を行うV-Powerが、比較的小規模な発電所に対するアグリゲーション機能の確立に取り組み、蓄電所の運用に重要なVPP(仮想発電所)システムの開発など、関連インフラの整備を進める。同社は本件により、総合的な電力運用サービスの基盤構築を目指すという。

レスターは2025年6月末時点で開発中の案件を含め、全国に86ヵ所の太陽光発電所と、北海道・東北で約19kW〜550kWの小規模風力発電所を5ヵ所保有し、バイオマス発電所の開発も計画中だ。

同社には、半導体・電子部品を扱うデバイス事業部、システムソリューション事業部、太陽光発電事業を行うエコソリューション事業部があり、太陽光発電所のO&M(運用・保守)サービスが2025年度第1四半期の売上高に占める割合は4%未満であった。

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