ユーラスエナジー、27.4MWh「北海道池田町バッテリーパーク」を着工、2027年10月運転開始予定

2025年9月4日
特別高圧蓄電所としては、佐賀に続き同社2件目となる

ユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジー」)は9月1日、系統用蓄電所である「北海道池田町バッテリーパーク」(出力:10.0MW/27.4MWh)の建設工事に着工したと発表した。2027年10月の運転開始を予定している。

同蓄電所は当初テラスエナジーが計画していた案件で、2025年4月の経営統合によりユーラスエナジーに継承された。EPC(設計・調達・建設)は京セラコミュニケーションシステムが担当する。運転開始後は、自社のバーチャルパワープラント(VPP)プラットフォームである「ReEra」を活用して最適運用を図る。

北海道池田町バッテリーパークは経済産業省の2024年度「再エネ導入拡大・系統用蓄電池電力貯蔵システム導入支援事業」にテラスエナジーとして採択され、8.2億円の補助金の交付が決定している。

同社の国内における開発案件としては、2023年10月に稼働開始した「ユーラス長崎香焼バッテリーパーク」(2.0MW/5.1MWh)、2024年1月に稼働開始した福岡県田川市の「ユーラス白鳥バッテリーパーク」(1.5MW/4.6MWh)、2026年に運転開始予定で、佐賀県多久市で初の特別高圧蓄電所となる「ユーラス東多久バッテリーパーク」(10MW/34MWh)に次ぐ4件目で、北海道の事業としては同社初となる。

ユーラスエナジーはまた、FIP制度の開始を背景に発電事業者向けに発電販売計画の策定から、需要家への電力販売までを一気通貫で支援するアグリゲーションサービスを2025年4月に開始している。再エネと蓄電池を統合的に制御することで、その価値を最大限に引き出す方針だ。

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