
ユーラスエナジーは7月4日、鹿児島県鹿屋市および垂水市の「ユーラス輝北ウインドファームⅠ」のリプレース工事について、2025年6月に着工したと発表した。
今回のリプレース工事では、従来のSiemens製の1.3MW風力タービン16基をSiemens Gamesa Renewable Energy製の4.3MW風力タービン6基に入れ替え、合計出力は従来と同じ20.8MWを維持する。なお、従来の発電所は2004年2月に稼働し、2023年3月に運転を終了した。
リプレース工事は、四国電力グループの四電エンジニアリングがEPC(設計・調達・建設)を担当し、2027年10月の運転再開を予定している。
同発電所は2020年度にFIT認定を受けており、当時の陸上風力(リプレース)のFIT価格は16円/kWhである。年間発電量は約52GWhを見込んでおり、売電先などの詳細は現時点では公表していない。今後、FITに基づく運転を継続するのか、それともFIPへ移行してPPAを活用するのかは、明らかにされていない。
ユーラスエナジーは2018年よりリプレースに向けた環境影響評価手続きを開始しており、2023年6月には評価書を提出し、同月中に経済産業省の承認を得た。
同社はこのほかにも、鹿児島県内で複数の発電所を保有している。陸上風力では、「ユーラス輝北ウインドファームⅡ」(出力:6MW)や「ユーラス肝付ウインドファーム」(出力:30MW)、太陽光では「ユーラス鹿児島入来ソーラーパーク」(出力:960kW)や「ユーラス鹿児島湧水ソーラーパーク」(出力:23MW)が稼働中である。