
エネルギー分野で業務支援サービスを手掛けるポートは10月17日、「ポート群馬伊勢崎第二蓄電所」(2MW/8MWh)の運転を10月16日に開始したと発表した。
ポートは2025年3月に系統用蓄電所事業への参入を検討する方針を発表し、そのための検証の一環として2025年中に3件の蓄電所を運転開始する計画を示していた。同年6月には「ポート群馬伊勢崎第一蓄電所」および「ポート群馬太田蓄電所」(各2MW/8MWh)が運転を開始しており、ポート群馬伊勢崎第二蓄電所を含む3ヵ所の蓄電所への投資規模は、約10億円に上る。
ポート群馬伊勢崎第二蓄電所は、先行して運転を開始した2ヵ所の蓄電所に倣い、まずは卸電力市場で取引を行い、3〜6ヵ月以内に需給調整市場への参入を予定している。なお、ポート群馬伊勢崎第一蓄電所は10月16日、需給調整市場の「一次調整力」において取引を開始した。
また同日、チェコのアグリゲーターであるSecond Foundationの日本法人、Second Foundation Japanと蓄電所の電力運用に関する業務提携を発表した。同社は2025年6月にアイルランドのGridBeyondとの業務提携を締結しており、今回の提携はそれに続くものとなる。
複数の高圧蓄電所を保有する企業の間では、電力の運用に関して複数のアグリゲーターと契約し、運用実績を比較したうえで1社を選び、本格的に同業務を委託する動きがみられる。同社は今回の検証結果を踏まえ、2026年3月までに蓄電所事業への本格参入を判断する方針だ。