ヒューリックと東電RPがオフサイトPPAを締結、年間40GWhを水力発電所から供給、2026年4月開始予定

2025年4月3日
ヒューリックは65ヵ所以上の太陽光発電所と2ヵ所の
小水力発電所を保有している(画像:ヒューリック)

東京電力リニューアブルパワー(以下、「東電RP」)は3月31日、不動産業を手掛けるヒューリックとその100%子会社のヒューリックプロパティソリューションとのオフサイトPPAを締結したと発表した。

今回の契約は、東電RPにとってグループ外の企業との初めてのPPAである。

同事業では、東電RPが保有する新潟県津南町の水力発電所「下船渡発電所」(出力:6.6MW)で発電する年間40GWhの電力を、小売電気事業者のヒューリックプロパティソリューションを通じてヒューリックが保有・管理する一部の施設に供給する。これは、ヒューリックが保有する施設の年間使用電力の10%以上に相当するという。

下船渡発電所は1954年に運転を開始し、2022年には出力を500kW増強して6.6MWにリパワリングした。現在、同発電所は2042年11月までの20年間、FIT (固定価格買取制度)価格のもとで、12円/kWhで運転している。ただし、PPAを通じた電力供給を行うためには、FITからFIP(フィード・イン・プレミアム)への移行が必要であり、東電RPは今後その手続きを進めるとみられる。

また、ヒューリックは「自社グループ完結型コーポレートPPAモデル」を構築しており、同社が保有する不動産に電力を供給するために、非FIT太陽光発電所や小水力発電所をアドバンスを開発パートナーとして開発してきた。2023年にはRE100を達成し、現在は自社ビルのテナント向けに再エネの利用拡大に取り組んでいる。

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