パワーエックス、NTTアノードエナジーと系統用蓄電所事業で協業検討の開始で合意、保守体制の強化へ

2026年2月17日
保守事業の強化に取り組む企業が増えている

パワーエックスは2月10日、NTTアノードエナジーと系統用蓄電所事業における協業の検討を開始したと発表した。パワーエックスが手掛ける蓄電システムの保守業務での連携体制をはじめ、NTTアノードエナジーが有する保守体制を基盤に、より迅速で安定したサービスの提供に取り組むとしている。

両社はこれまでにも協力関係を築いてきており、NTTアノードエナジーが展開する全国8ヵ所の蓄電所にパワーエックス製蓄電システムが導入されている。今回の取り組みにより、連携をさらに発展させ、質の高いインフラ構築と保守体制の提供を目指す。

電気主任技術者の選任は、電気事業法により「事業用電気工作物を設置する業者は、その工事・維持・運用に関する保安を監督させるために、(電気)主任技術者を選任しなければならない」と定められている。経済産業省の2023年の資料によると、電気主任技術者の約9割は外部委託でその過半数を50代以上が占めている。また、再エネ設備の増加や人口減少を背景に、2030年度には約1,800人が不足すると見込まれている。

こうした人材需給の逼迫が見込まれる中、NTTアノードエナジーは全国9つの電力供給エリアにおいて全国の保守拠点と約1,700人の電気主任技術者を擁する「蓄電所構築・運用おまかせサービス」を提供している。蓄電所が増えるなか、安定的な保守体制の確保は業界全体にとって重要な課題の一つである。

このような状況を背景に、O&M(運用・保守)事業の拡大に乗り出す企業も増えている。リニューアブル・ジャパンは、Looopの再エネ発電所向けO&M事業および遠隔監視システム「みえるーぷ」事業を、吸収分割により承継すると発表した。また、太陽光発電所開発などを展開するブルースカイエナジーは、信金キャピタルが運営する「しんきん脱炭素応援ファンド」から出資を受け、太陽光発電所や蓄電所の開発に加え、O&M事業の拡大にも運転資金を充当する方針を示している。同社は、北海道から九州まで約1,670ヵ所・878MW超の発電所や蓄電所のO&M業務を受託している。

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