三重県で134MWの太陽光発電所、パシフィコエナジーが開発資金ローンで開発を加速化

2024年7月11日
作東メガソーラー発電所
パシフィコ・エナジーの国内最大規模の発電所である257.7MWの岡山県・作東メガソーラー発電所。 (画像出典:パシフィコ・エナジー)

7月5日、パシフィコ・エナジー三菱HCキャピタル東銀リースによる開発資金(Devex:Development Expenditure)ローンの融資契約を締結したことを発表した。同ローンを活用して、三重県津市にある134MW(DC)の太陽光発電所「白山三ヶ野太陽光発電事業(仮称)」の開発を進める。

本件は、太陽光第16回FIP入札において9.34円/kWhで落札したプロジェクトである。100MWを超える大規模な発電所であり、環境影響評価法(環境アセスメント)の適用を受けるため開発期間が長期化することが予想される。したがって、Devexローンの活用によって資金効率を向上させ、他のプロジェクトと同時並行で開発を進めることが期待できる。

パシフィコ・エナジーの長森尚最高投資責任者(CIO)/投資部門長 マネージングディレクターによると「当社では大規模太陽光発電所の開発を加速化させており、複数プロジェクトを同時に開発するに際して資金調達の多様化を図ってまいりました。」とのコメントを発表した。

パシフィコ・エナジーにとって、FIP制度とコーポレートPPAを活用して事業運営する予定の太陽光発電所は白山三ヶ野太陽光発電事業が2件目である。1件目は、山口県周南市で開発している120MW(DC)/76.8(AC)の太陽光発電所である。こちらは、太陽光第12回FIP入札において9.86円/kWhで落札しており、現在環境アセスメントの段階にある。1件目のプロジェクトも、三菱HCキャピタルと東銀リースによるDevexローンを活用している。

パシフィコ・エナジーではFIP制度の活用のほか、固定価格買取制度 (FIT) を活用した太陽光発電所をこれまで合計15件開発してきた。

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