
(画像:パシフィコ・エナジー)
パシフィコ・エナジーは12月9日、東京都において「パシフィコ・エナジー小金井蓄電池プロジェクト」(2MW/10MWh)の運転を開始したと発表した。同蓄電所は、自己資金のみで開発したフルマーチャント(完全市場取引)事業として、卸電力市場、需給調整市場、容量市場への電力取引で運用される。
2025年5月に着工し、開発から設計・調達・建設管理を自社で一貫して手掛けた。今後の市場取引方針の策定、アセットマネジメントも同社が担い、案件の計画から運営までを一貫して実施する。
同蓄電所は、2023年にそれぞれ運転を開始した、福岡県糸島市の「パシフィコ・エナジー糸島蓄電池プロジェクト」(2MW/8MWh)および北海道札幌市の「パシフィコ・エナジー白石蓄電池プロジェクト」(2MW/8MWh)に続く、3つ目の案件となる。先行運転されている2件は、経済産業省の2021年度補正予算「再生可能エネルギー導入加速化に向けた系統用蓄電池等導入支援事業」に採択され、補助金の交付を受けて実施された。
同社の松尾社長は、「今後はさらなるスケールアップを図り、2030年までに約660MW/2.9GWh規模の設備導入を予定しています」と述べた。現在同社は、合計100MWh超の系統用蓄電所の開発を進めている。また、本件のほかにも、パシフィコ・エナジー・ストレージ4号合同会社を通じて、千葉県船橋市の特別高圧蓄電所の開発が、東京都の2024年度予算「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」に採択され、約17.5億円の交付を受けた。
パシフィコ・エナジーは、蓄電所事業に本格参入する以前は、主に太陽光発電所の開発を手掛けており、累計で約1.3GW/DCの開発実績を有している。現在は、広島県で「(仮称)三次市糸井太陽光発電事業」(出力:最大135MW/DC、90MW/AC)、三重県津市で「(仮称)白山三ヶ野太陽光発電事業」(出力:128MW/DC、89.6MW/AC)などの開発を進めている。さらに、同社はSSE Renewablesとの合弁会社であるSSEパシフィコを通じて、2017年から国内での洋上風力発電の開発を推進している。