
再生原料の輸出入を主業とする商社のトーチインターナショナルは9月18日、兵庫県加東市に建設していた系統用蓄電所(容量:8.1MWh)の竣工式を実施したと、同日付の日刊産業新聞が報じた。
投資総額は7億円で、同社にとって初の蓄電所となる。トーチインターナショナルは2014年に太陽光発電事業、2020年に風力発電事業を開始し、2024年8月には蓄電所事業への参入も表明していた。
完成した蓄電所は敷地面積750m2で、Huawei製の蓄電システムおよびPCS(パワーコンディショナー)が設置されている。デジタルグリッドがアグリゲーションを担当し、卸電力市場、需給調整市場、容量市場などで取引を行う予定だ。
経済産業省によると、トーチインターナショナルは、奈良県と長崎県にそれぞれ出力490kW/AC、1.2MW/ACの太陽光発電所を、北海道では小型風力発電所(各出力19.2kW/AC)4ヵ所のFIT・FIP発電所を保有している。
これらの発電所のうち、長崎県平戸市の太陽光発電所(出力:1.2MW/AC)については、2025年6月にオムロンフィールドエンジニアリングの支援を受けてFITからFIPに移行し、蓄電池(1.2MW/4MWh)を併設している。