
参入する動きが広がっている
不動産開発を手掛けるデュアルタップは4月22日、系統用蓄電所事業に参入することを発表した。第1号案件として、千葉県木更津市で「(仮称)木更津蓄電所」(1.99MW/8.00MWh)の開発を開始。完成後は同蓄電所を売却する方針だ。
木更津蓄電所は、2025年3月に取得した3,887m2の事業用地に建設する計画であり、2025年4月に着工、年内の運転開始を予定している。
まずは売却を前提とした事業開発と建設に注力するが、将来的には自社での運用管理を通じた継続的な収益確保、いわゆる「ストック型」のビジネスモデルも視野に入れている。
デュアルタップは、不動産事業で培った土地取得、開発、事業管理の知見を活かし、蓄電所事業の拡大を目指す方針だ。今後は、再エネ対応型マンションの開発など、主力のマンション事業とエネルギー分野の融合も視野に入れている。
再エネの出力変動への対応策として系統用蓄電所の需要が高まるなか、不動産開発企業の新規参入が相次いでいる。今回の動きは、和田興産やエー・ディー・ワークスに続くもので、デュアルタップはまず売却型のモデルから事業を展開する。