
施工する計画だ
テスホールディングス(以下、「テスHD」)は、子会社のテス・エンジニアリングが静岡県菊川市における系統用蓄電所に関して、EPC(設計・調達・建設)およびO&M(運用・保守)をグループ内企業より受注したと発表した。静岡菊川蓄電所は、2027年3月に完工する予定しており、受注金額は約50億円である。
この蓄電所事業は、テス・エンジニアリングが2023年度「長期脱炭素電源オークション」にて落札した「静岡菊川蓄電所」(出力:22.0MW)である。同社はSPC(特別目的会社)である、合同会社静岡菊川蓄電所に事業を譲渡し、同SPCががテス・エンジニアリングに対してEPCとO&Mを発注して事業を進めている。
テスHDは中期計画「TX2030 TESS Transformation 2030」の一環として、系統用蓄電所の開発およびFIT太陽光のFIPへの移行、そしてそのFIP発電所に蓄電池を併設を積極的に推進している。具体的には、系統用蓄電所を2026年度(2027年6月期) までに累計100MW、2029年度(2030年6月期)までに累計700MW施工する計画である。また、FIP発電所の蓄電池の併設は、2026年度(2027年6月期) までに累計120MW、2029年度(2030年6月期)までに累計150MW施工する予定だ。
なお、テスHDは2025年1月にも、太陽光発電所併設の蓄電池に関するEPC契約を合計5件受注(受注金額:約56億円)しており、2029年度に向けた事業計画の達成に向けて、着実に実績を積み重ねている。また、同社は東京センチュリーによる株式5%の取得も公表しており、再エネ事業のさらなる拡大に向け、パートナーシップの強化を進めている。