スターシーズ、RE100電力と系統用蓄電所の運用で提携、2025年11月事業開始

2025年7月25日
スターシーズは、系統用蓄電所事業において
今後3年間で75億円の売上を想定している

スターシーズは7月17日、RE100電力と系統用蓄電所の運用に関する業務提携契約を締結すると発表した。契約は翌18日付で締結されたとみられる。

この提携により、RE100電力はスターシーズが保有する蓄電所のアグリゲーターとして、需給調整市場で取引を行う。

事業開始は2025年11月上旬を予定しており、第1号案件には、同年6月にスターシーズがRE100電力の親会社である日本エネルギー総合システム(以下、「JPN」)から取得した、愛知県豊橋市の高圧蓄電所(2MW/8MWh)の可能性がある。そのほかの蓄電所についても、順次運転開始にあわせて同様の運用を行う予定だ。

スターシーズは、2025年7月上旬にはJPNとも業務提携契約を締結しており、JPNが蓄電所のEPC(設計・調達・建設)およびO&M(運用・保守)を担当する。両社はこの提携に基づき、2027年度までに全国50ヵ所・合計100MW/400MWhの蓄電所の開発・運用を目指している。蓄電池の調達については、中国のShanghai Robestec Energyと2025年6月に締結した業務提携により、400MWh分を確保する見通しだ。

スターシーズは、これまでファッション販売を主力事業としてきたが、2025年に入ってから蓄電所事業への参入を本格化している。2月には建設事業や太陽光発電事業を手掛けるダイサンと、4月にはKDDIグループのアグリゲーターであるエナリスと、それぞれ蓄電所事業での提携に向けた協議を開始している

さらに、2025年3月には医療・福祉法人のスミレ会グループと提携し、未利用地を活用した蓄電所開発に取り組む方針を示すなど、複数の業務提携を通じて新規事業の基盤づくりを進めている。

電力市場に関わる最新のニュースをメールで毎週受け取りたい方は、ぜひエネハブのニュースレター(無料)にご登録ください。

その他の電力市場最新ニュース

月次レポート

電力市場&市場トラッカーのサンプル(過去号の完全版)をご希望の方は以下のフォームよりお知らせください。メールでお届けします。