スターシーズ、系統用蓄電所事業へ参入、医療・福祉法人スミレ会グループの土地活用で提携

2025年3月26日
スターシーズを含め、異業種からの蓄電所事業への
参入が相次いでいる

スターシーズは3月21日、全国に150ヵ所以上の病院・介護施設を展開するスミレ会グループと、系統用蓄電所の開発に関する業務提携契約を3月19日付で締結したと発表した。

同提携により、スミレ会グループが所有する遊休地を活用し、スターシーズが系統用蓄電所の開発を行う計画だ。なお、開発する蓄電所の規模や数、開発スケジュールについては現時点で明らかにされていない。

スターシーズは現在、オンラインおよび実店舗でのファッション販売を主力事業としており、今回蓄電所事業を通じてエネルギー事業に参入する。同社は今年2月、太陽光発電所の開発やEPC(設計・調達・建設)、O&M(運用・保守)などを手掛けるダイサンと、系統用蓄電所事業を中心に協業に向けた協議を開始したと発表している。

経済産業省によると、ダイサンおよびその関連会社は、主に低圧のFIT(固定価格買取制度)・FIP(フィード・イン・プレミアム)の太陽光発電所を100ヵ所以上運営しているが、系統用蓄電所の開発実績は確認されていない。

太陽光発電や風力発電などの変動性電源の増加を背景に、エネルギー業界のみならず、異業種からの系統用蓄電所事業への参入が進んでいる。例えば、今年に入ってからは、主に化粧品事業を展開するフォーシーズホールディングスやサイト運営などを手掛けるアイモバイルが系統用蓄電所への参入を発表している。

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