
スターシーズは9月4日、和歌山県紀の川市で同社初となる「紀の川上田井蓄電所」(2MW/8MWh)の建設工事を9月2日に着工したと発表した。2026年1月の運転開始を予定している。
同蓄電所は、Huawei製の蓄電池およびPCS(パワーコンディショナー)を採用し、EPC(設計・調達・建設)およびO&M(運用・保守)は日本エネルギー総合システム(以下、「JPN」)が担当する。スターシーズとJPNは2025年7月に提携し、蓄電所を共同開発することを発表している。運転開始後の需給調整市場での取引などのアグリゲーション業務は、JPNの子会社であるRE100電力が担う。
8月に発表された通り、JPNから系統接続権を取得し「STARSEEDS1」(本蓄電所の当時の公表名称)と「STARSEEDS2」(2MW/8MWh)の9月着工が公表されていた。どちらも2025年12月中旬の運転開始を予定していたが今回、紀の川上田井蓄電所については運転開始時期が変更されることが明らかになった。
スターシーズは、需給調整市場への参入を通じて新たな収益基盤を確立する方針で、2027年度までに全国50ヵ所・合計100MW/400MWhの蓄電所開発を目標に掲げている。その資金調達のため、2025年9月に最大26.8億円を上限とする新株予約権の発行を決議している。
同社は、今月中にSTARSEEDS2の着工を控えており、さらに2025年7月にJPNから取得した愛知県豊橋市の蓄電所(2MW/8MWh)の開発も進めている。